こんばんは、英会話講師パンサー戸川です。
7年ほど前から通っているお気に入りのカフェがあります。
そこへ行くといつもいっぱいで、特にランチタイムには満席で入れないことがほとんどなんですね。
「確かに雰囲気もオシャレだし、ランチも美味しいし、満席なのは仕方がないよなー」
と思っていました。
そして先日、ふと1人で「あ、あのカフェに行ってみよう」
と思い立って行きました。
家から車で15分。
到着すると、なんだか様子がおかしいのです。
「あれ、何だか席が空いている。なんでだろ?」
と思っていると店の中から店長さんが出てきて、
「こんにちは、お食事ですか?」
僕はすぐに、
「はい、そうです」
と答えました。
すると、
「申し訳ございません。実は約1年前ほどからリニューアル致しまして・・・。ランチプレートは辞めて、軽食しか出せないんですけど、それでも大丈夫でしょうか?」
僕はこの時、確かにお腹が空いていたのですが、小腹を満たしたかってので、
「はい、大丈夫です」
と言って、店内に入りました。
すると以前とは違い、全く人がいません。
時間もほぼお昼の時間帯なのに、
「あれ~、何でだろ?やっぱりランチプレートを辞めたから、その影響が大きいのかな?」
と疑問に思っていました。
僕の今回の目的は、
「カフェで仕事をする」
だったので、そこまでランチは気にしていませんでした。
約2時間後・・・。
ようやく仕事を終え、レジへ向かい支払いをしました。
ちょうどその時、お店には誰もいなかったので僕が気になっていた事を店長さんに聞きました。
「あのー、素朴な疑問なのですが、何でランチプレートを辞められたのですか?」
と聞きました。
すると店長さんは、今までこらえていた気持ちを全て出すかのように話始めたのです。
「結論から申しますと、妻の手の調子が悪くなってきたのが理由なんです。更に私と妻と二人でカフェをしていますので、ランチ時間帯はとても忙しかったんですね。」
「そして、もう1つお伝えしますと、元々はこのカフェは「静かな空間で過ごして頂きたいお客様を対象にしたカフェ」だったんです」
「ですがある時を境に、お陰様でたくさんのお客様が来て下さるようになり、お店は繁盛していました。ですが、私たちの元々のコンセプトである「静かな空間」が崩れていったんです。それだと、他のカフェとは変わりないだろうと」
「でも、その時はお店が繁盛していたので、流されていてしまっていたんですね。しかし、妻の手の調子がキッカケで、「リニューアルオープンをして、元のコンセプトである静かな空間のカフェに戻そう」と決めたんです。約1年ほどかかりました。」
「当然、ピーク時よりはかなり落ち着きました。確かに収益としては下がりましたが、もしあのまま継続していたら「他のカフェと変わらない空間」となっていたと思います。」
「でも、今回の事がキッカケで、本来私たちがコンセプトとしていた「静かな空間のカフェ」として戻すことが出来てきました。このあたり、理解して頂けると嬉しいです」
気づけば15分ほど店長さんのお話を聞き入っていました。
僕が今回このお話で気づいたことがあります。
それは、
「キッカケと覚悟」
です。
今回の場合はカフェのお話ですが、英語でも何かしらの「キッカケ」があったと思います。
・英語を始めようと思ったキッカケ
・僕のメルマガを登録しようと思ったキッカケ
・文法をもう一度学び直そうと思ったキッカケ
・etc….
何かしらの「キッカケ」ってあると思います。
で、このキッカケがあったからこそ、今のブログをこのように読んで頂いていると思います。
そして僕がこうやって英語を教えているのも、小さい時に観た「トップガン」と言う映画が「キッカケ」です。
もし僕があの時、「トップガン」の映画を観ていなかったら、こうやってメルマガを書き続けていなかったと思います。
英語も教えていなかったと思いますし、ひょっとするとサラリーマン人生を歩んでいたかもしれません。(←多分それはない)
店長さんも「妻の手の調子が悪くなってきた」と言う「キッカケ」がなければ、今回の決断には至らなかったでしょう。
次に「覚悟」に関してですが、店長さんも「相当な覚悟」が必要だったと思います。
もちろんそのままランチプレートを継続していたら、収益はずっと上がり続けていたでしょう。
でも、そもそも掲げていたコンセプトの「静かな空間のカフェ」とは方向性がずれていますし、理想とはかけ離れて行っています。
理想を取るか、収益を取るか?
正直、悩まれたと思います。
生活の為にはもちろんお金が必要です。
でも、最終的に店長さんは「理想」を選択しました。
「収益はピーク時よりも減る。でも、それでも私たちがもともと掲げていた理想のカフェに戻そう!」
と。
当然ランチプレートを目的としていたお客様は、そのカフェから離れて行きました。
しかし、カフェオープン当初から通われていたお客様は今でも濃いファンとして通われていますし、僕もこのお話を聞いて、店長さんのファンになりました。
何故なら「覚悟をされたから」です。
僕もよくメルマガで言っていますが、英語を話せるようになる為には「覚悟」が必要なんです。
もちろん楽しむことは必要ですが、それに加え、
「英語ぺらぺらになる!」
とか、
「話せる英文法をマスターして、レベルを一段上げる!」
と決めるんですね。
このように、何かを決めて覚悟をすれば、そこからあなたの物語は進み始めます。
この店長さんのお話でも、元々掲げていた「理想のカフェ」に戻って来ています。
僕もオーストラリア留学前、留学中何度も、
「絶対英語喋れるようになったんねん!!」
と心の中でも、実際に声に出しても、メモに何百回書いてまでもアウトプットし続けていました。
そうでもしないと、自分の信念は強くならない、自分が理想としている姿には近づけないと(無意識に)感じていたからなのです。
人は何かしら決めて覚悟しないと、楽な方へ流されていきます。
本当は誰でも英語は話せるようになるんです。
でも現実は10人に1人と言われています。
それは何故か?
「決めて覚悟していないから」です。
そうじゃないから目の前の誘惑に負けますし、流されるんです。
もちろんダメではありません。
息抜きとしてその時間も大切です。
でも、
「今日は現在完了形の継続を30分する!」
とか、
「リスニング10分だけ聴こう!」
など、この小さな決断と覚悟の繰り返しが、「英語ぺらぺらへの道」に繋がっているんですね。
このように、何か一段上のレベルを上げ、自分が思い描く理想の自分に近づく為には、
「キッカケと覚悟が必要なんだ」
と今回感じました。
今回のお話が、あなたに取って前に1歩進むキッカケとなれば幸いです。
それでは今回は以上になります。
ありがとうございました!
X フォロワー約18万人。TOEIC 915|英検準1級|AUS留学約3年半。帰国後、九死に一生の事故で約2ヶ月半入院。その後フィットネスで約3年働き独立。英語迷子を救い、楽しさを伝え、自信と勇気を持って英語が話せる人を増やすことが夢。ゴルフ・コーヒー・AE86が好き。40歳。奈良県桜井市出身。広陵町在住。
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