現在形、過去形、現在完了形の違いをわかりやすく解説しました

英文法

こんにちは、英会話講師パンサー戸川です。

 

今回は多くの方が苦手とする文法の

「現在完了形」

を書いていきたいと思います。

 

1つ1つ説明していきますので、
安心して下さいね。

 

それでは早速現在完了形について
書いていきますね。

そもそも現在完了形とは?

現在完了形とは、

「現在と過去が結びついている状態」

という事を意味します。

 

これだけだと分かりずらいので、

1)現在形
2)過去形
3)現在完了形

この3つを比較して、
説明していきたいと思います。

1)現在形とは?

実は現在形を理解する為には、

「現在(習慣)形」

とした方が分かりやすいです。

「現在(習慣)形」と表現した理由は、

 

「過去もそうだったし、今も習慣としてしているし、これからもそうするであろう」

と言うことを表現しているからです。

 

例えば、

I have two cats.
(私は猫を2匹飼っています)

という文章がありますが、
もう少し具体的に言うと、

 

「過去も飼っていたし、今も飼っているし、これからも飼います」

という「過去・現在・未来」これらの
時制の範囲を全てカバーしている
ことになります。

 

他にも、

・I live in Nara.
(奈良に住んでいます)

・I drink 3 cups of coffee.
(私は3杯のコーヒーを飲みます)

・I like oranges.
(私はオレンジが好きです)

 

のように、よっぽどの事がない限り
変わらないモノ・事は、「現在(習慣)形」で
表現していくんですね。

 

これが「現在(習慣)形」になります。
(※参考書等では「現在形」と表記されていますが、これからは、
「現在(習慣)形」と覚えた方がしっくりきますよ)

2)過去形とは?

次は「過去形」です。

これは比較的分かりやすいんじゃないかと思います。

「過去形」で表現されるものは、

「既に終わったこと、過去の話」

として表現されています。

 

例えば、
「私は昨晩疲れていました」と言う
例文があったとします。

この時は、

I was tired last night.

と表現します。

 

しかしこれは「過去(=昨晩)の出来事」として捉えていて、

「昨晩は疲れていたけれども、今はそうでないかもしれない、(もしくは)まだ疲れているかもしれない」

という、その文章だけでは
”今の状態”がどちらかなのか、
分かり兼ねる時もあります。

 

しかし大体の場合は、
昨日疲れていたけど寝たら
回復したって時が大半ですよね。
(※30代を過ぎてくるとそうでない場合もありますが笑)

 

結局は、

「過去の出来事として捉えて喋っている場合が大半」

と覚えてもらって結構だと思います。

 

他の例文だと、

 

・I lived in Australia 3 years ago.
(3年前オーストラリアに住んでいました)

・I studied English last night.
(昨晩英語の勉強をしました)

・I didn’t watch TV last night.
(昨晩はTVを観ませんでした)

 

となります。

これが過去形になります。

 

3)現在完了形とは?

さてこの、

1)現在形
2)過去形

この2つを踏まえて、これから
現在完了形を説明していきますね。

現在完了形は、have(has)+動詞過去分詞形

これは既に多くの方が
ご存知だと思います。

例文だと、

I have been to Okinawa 3 times before.
(3回沖縄に行ったことがあります)

このような形になります。

 

現在完了形のイメージ

既に冒頭でもお伝えしましたが、現在完了形とは、

「現在と過去が結びついている状態」

という事を指します。

 

以下を比べて理解すると、

 

1)I live in Nara.
(私は奈良に住んでいます)

2)I lived in Nara 5 years ago.
(私は5年前に奈良に住んでいました(=今は住んでいない可能性大)

3)I have lived in Nara for 3 years.
(私は3年間奈良に住んでいます)

 

これを1つずつ解説すると、1)は、

「前はどこに住んでたかは分からないけど、今は奈良に住んでいる」

と言う意味です。

 

2)は、

「5年前は奈良に住んでいたけど、今はどこに住んでいるか分からない(※この一文だけでは分かり兼ねるため)」

となります。

 

そして3)は、

「3年前に奈良に住み始めて、今も奈良に住んでいる(=継続)」

と言う意味になります。

 

という事は、「現在完了形」と言うのは、

「過去のある時点(※今回の3であれば3年前に)に住み始め、今もなおその影響が続いている」

と言う風に考えます。

 

他の例文を使うと、

 

4)I lost my wallet.
(私は財布を無くしました)

5)I have lost my wallet.
(私は財布を無くしました)

これらを比較していきます。

 

ここで注意して頂きたいのが、

「日本語訳に引っ張られ過ぎない」

という事です。

 

4)と5)を見ると、どちらも訳は一緒です。
しかし、「過去形」と「現在完了形」の
感覚が違いますので、その、「感覚の違い」を
理解するように努めて下さい。

 

まず4)のI lost my wallet.ですが、
この文章から私たちが分かることは、

「過去のある時点で財布を無くした。しかし、もう見つかっているかもしれないし、そうでないかもしれない」

という事です。

 

これに対し5)は、

「過去のある時点で財布を無くし、更に今もない状態がずっと続いている

ということになるのです。

 

現在完了形とは、

「現在と過去が結びついている状態」

でしたよね。

 

「過去に起こった出来事が、現在にも影響を及ぼしている」

ということを表現しているんですね。

 

最後にもう1つだけ例文を。

 

6)I wanted this wallet.
(この財布が欲しかったんです)

7)I have wanted this wallet!
(この財布が欲しかったの!)

 

今回分かりやすく訳を変えてみました。

例えば頭の中でイメージして下さい。

 

あなたは友達の誕生日プレゼントに、友達が
前から欲しかった誕生日プレゼント(=財布)を
購入し、誕生日当日に友達に財布をプレゼントしました。

 

もし誕生日の友達が、
6)のようなリアクションの場合、

「過去のある時点”まで”は、その財布が欲しかったけど、興味が無くなった、又は既に購入した可能性」

があるのです。

 

これに対し7)は、

「過去のある時点でその財布が欲しいとなり、その影響が今もなお及ぼしている(=この財布欲しかったの!ありがとう!)」

となるんですね。

 

「へー、それくらい過去形と現在完了形って違うんですね!」

 

そうなんです。

 

しかしこの感覚さえ分かれば、

「現在完了形って何?」

となった時でも、理解していれば、
苦手だった現在完了形を使いこなせるように
なってくるのです。

 

ただ、理解するまでに
(※個人差がありますので)むしろ
時間をかけてもらっても構いません。

僕もこの感覚を理解するのに時間かかってますので、
まずは今回の例文だけでも覚えてみて下さい。

 

それでは今回はこの辺で。

ありがとうございました!

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